2025/03/27
離婚するなら、その前に!!まず、別居を検討すべき理由
離婚をつきつけられたとき。離婚を決断しようとしたとき。
このような人生の一大事に、あなたは、冷静な判断ができるでしょうか。
人との争いを抱えたり、大きなストレスを抱えているとき、目の前の大きな問題を抱えているとき、感情的にたかぶっているとき。人は、冷静に物事を考えることは、できません。
離婚は、多くの決断を迫られますが、場の流れや雰囲気におされて離婚や離婚の諸条件を決断すると、その後の人生に多くの悪影響を及ぼします。
離婚が決まってからでは、遅いということも沢山あります。
まずは、冷静に考える環境を整えること、そのための別居を検討すべきなのです。
本記事では、別居のメリットについて解説します。
1 冷静に離婚や離婚後の生活を考えられる
うまくいっていない夫婦が同じ空間で生活していると、日々の言い争いや、うまく話し合いができない等のストレスによって、感情的な判断をしがちです。特に、夫婦間のDVやモラハラ等に悩まされている方は、同居している以上、相手方からの圧力にさらされていますので、冷静な判断をすることは、まず難しいものです。
そこで、別居で物理的に相手方と距離を置くことにより、はじめて、離婚や離婚後の生活について、冷静な思考ができるようになります。
2 常識感覚を取り戻せる
夫婦の間には、その夫婦だけの「常識」が自然と生まれます。また、家庭ごとに特有の考え方やルールも形成されます。
しかし、それらは世間一般の常識とは異なることが多く、夫婦や家庭の価値観に縛られることで、冷静で正しい判断ができなくなることがあります。
特に、相手の両親と同居している場合、自分が正しいと思っていたことでも、家族の多数意見によって否定され、「自分が間違っているのではないか」と思い込んでしまうことがあります。
例えば、パートナーが不倫をしたにもかかわらず、「不倫をさせたのはあなたの責任だ」と責められたとします。本来、不倫をした側に非があるのは一般常識ですが、夫婦や家庭内の常識では、そのような理不尽な考えが受け入れられ、まるで自分が悪いかのように錯覚してしまうのです。
しかし、いったん家庭を離れ、周囲の人に相談すると、「不倫をした方が悪い」と一般的な常識に基づいた意見を得られます。これにより、夫婦や家庭の偏った価値観から解放され、本来の常識的な考え方を取り戻すことができるのです。
3 相手方からの影響を受けずに決断できる
離婚を考えているものの、相手の態度や発言によって決断を揺さぶられることは少なくありません。特に、精神的・経済的な依存関係がある場合、相手の言葉や態度に左右されてしまい、客観的な判断が難しくなります。
別居することで、相手からの圧力や影響を受けずに、自分自身の本当の気持ちを整理することができます。
別居を検討する際の注意点
別居には多くのメリットがありますが、事前に準備しておくべき点もあります。
住居の確保:親族や友人の家に身を寄せるか、自分で賃貸物件を借りるかを検討する。
経済的な準備:別居後の生活費や、離婚後の生活設計を考慮し、資金を準備する。
法的な相談:別居が離婚にどう影響するのか、弁護士に相談しておく。
子どものケア:子どもがいる場合、別居が子どもに与える影響を考慮し、最善の選択をする。
まとめ
離婚は人生の大きな決断です。その決断を後悔しないためにも、まずは「別居」を試みることをおすすめします。別居を通じて、冷静に状況を見極め、自分にとって最良の選択をするための時間を確保しましょう。離婚はゴールではなく、新たな人生のスタートです。後悔のない決断をするために、慎重に進めることが大切です。
関連業務のご案内