2018/08/31
あなたの頭の中にもある危険な知識
法律の世界では、とにかく間違った知識を持った方に遭遇します。
「破産をしたら、一生、ローンを借りることはできないんでしょう。」
「養子に行ったから、実父の相続人には、なれないんでしょう。」
「遺言書と書いてあって、私の名前が書いてあるから、私が相続できるでしょう。」
「契約から2週間経過し、クーリングオフをつかって契約解除はできないでしょう。」
どれも、どこで知ったものかは、わかりませんが、法律の間違った知識です。
間違った知識は、とても危険です。
なぜなら、その知識をもとに人生の大きな決断をしてしまいうことになるからです。
ローンを借りれないと思った方は、高金利の闇金に手を出してしまいました。
養子になられた方は、遺留分の請求ができたはずなのに、請求できる期間を過ぎてしまいました。
遺言書の方は、有効でない遺言書しか残してもらえず、遺産を取得することができませんでした。
クーリングオフの方は、法定の書面をもらっていなかったので、クーリングオフ期間はスタートすらしていなかったのに、契約解除できないと思って、代金を支払ってしまいました。
人は、他人から聞いた知識というのを簡単に鵜呑みにしてしまうという特徴があります。
そういう私もそうです。
当然ですが、その間違った知識を教えてくれた人も、あなたを陥れるつもりなかったでしょうし、嘘をついているという意識もありません。
話している方に悪意もなく、嘘をつく動機もない、だからこそ、その間違った知識を簡単に信じ込んでしまうのだと思い
ます。
私は、仕事で法律の知識を話ていますから、当然、間違った知識を与えないよう、慎重を期しています。
でも、法律以外のところでは、特に意識せず、不確実な知識を話しているように思います。
改めて反省する必要がありそうです。
話す方も聞く方も、事実の確認は、大切だと思います。
そして、法律の知識は間違ったものも多いので気を付けていただきたいと思います。
正確な法律知識は、是非、法律相談で得ていただきたいと思います。
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