2024/06/11
相続
事業用の不動産の遺産分割
事例
事業用の不動産が主な相続財産であり、事業を継いでいた相続人の一人(Aさん)がその取得を求めていたが、他の相続人は、法定相続分の財産の分与を求めました。
解決
まず、Aさんには、遺産の不動産をAさんが取得する代わりに他の相続人に代償金の支払いを求めましたが、それを拒否されました。
そこで、遺産の不動産をAさんが取得するものとして、事業の継続に支障のない部分の土地を分筆し、その部分を売却して、他の相続人に分配するという提案をしたところ、Aさんは、それを承諾していただきました。
そして、土地を測量をして、分筆する部分を図面に起こし、それを添付した遺産分割協議書を作成し、相続人全員の印鑑をもらい、分筆の登記後、相続人の一人に名義を変更し、建物等を解体してから、土地の売却を行い、売却代金から分筆や解体等かかった費用を差し引き、分配を行いました。
提案型の遺産分割が奏功した事例でした。
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